逃亡したカルロス・ゴーン氏ですが、弁護士に責任はあるのでしょうか?
もしなければ誰に責任があるのでしょう。
今回は、ゴーン氏の弁護団の発言などをもとに責任の所在をまとめてみました。
目次
ゴーン逃亡で弁護士の責任は?

カルロス・ゴーン氏がレバノンに逃亡した件で、責任が誰にあるのかが問われています。
ゴーン氏の全面無罪を訴えてきた弁護士団は「寝耳に水」と話していました。
「寝耳に水」とは、思いもよらないことが起きてびっくりしている様を表すことわざですが、それだけびっくりしたんでしょうね!
まぁ保釈中に逃亡するなんて前代未聞でしょうし、こんなことが起こるなんて想定もできないでしょうね!
弘中弁護士は大きな組織があるのではないかとコメント

前会長から事前に出国の連絡は一切なく、パスポートも弁護団で保管していたといい、「背景に大きな組織が動いたとしか思えないが、心当たりはない」と述べた。
引用:https://mainichi.jp/articles/20191231/k00/00m/040/130000c
確かに大きな組織が暗躍していたとしか思えないですね。
逃亡には楽器ケースに入り、プライベートジェットで国外に出国したと言われています。
保釈時の制限として妻に会ってはいけないことやネットの制限、海外への渡航などがあったそうですが、そんな中で彼が秘密裏に全て準備したとは考えにくいです。
そうなると、どうやってコンタクトを取ったのかはわかりませんが大きな組織が楽器ケースやプライベートジェットを準備したんじゃないかと思えてきます。
一般市民じゃ準備できないものを用意できてしまえるあたりから、政治的な関与も考えられそうな気がしますね。
弘中弁護士はは「出国は犯罪じゃない」とコメント

【出国は犯罪ではない】カルロス・ゴーン被告の逃走について、弘中惇一郎弁護士「出国手続きは引っかかるけども、逃走罪は刑務所や留置所から逃げるやつが逃走罪なので、条件に違反して勝手に出たのは逃走の罪ではないから、犯罪というレベルの話ではない」 pic.twitter.com/DNlTBZAnTk
— Mi2 (@mi2_yes) December 31, 2019
外国人が出国することに「出国は犯罪じゃない」とコメントした弘中弁護士ですが実際はどうなんでしょうか?
『出入国管理及び難民認定法』をみてみるとこのような序文がありました。
出入国管理及び難民認定法第二十五条 本邦外の地域に赴く意図をもつて出国しようとする外国人(乗員を除く。次条において同じ。)は、その者が出国する出入国港において、法務省令で定める手続により、入国審査官から出国の確認を受けなければならない。2 前項の外国人は、出国の確認を受けなければ出国してはならない。引用:https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=326CO0000000319
ゴーン氏の逃亡に関して、現在ある情報だとプライベートジェットに秘密裏に搭乗し、さらには身を隠すために楽器ケースの中に潜んでまで逃亡しているようです。
今回の出国に関していうのであれば、法務省令で定める手続きをとっていないので、明らかに犯罪行為ということになるんじゃないでしょうか?
そうなると弘中弁護士が入っている「出国は犯罪じゃない」と入ったコメントは矛盾している気がします。
関与はしていないにしても弁護士として『出入国管理及び難民認定法』を知らないわけではないような気がするんでそうがどうなんでしょうか。
ゴーンは鍵付きパスポートを持っていた!

この記事によると、ゴーン氏が在留資格がなくなったため、パスポートを所持しないといけなくなり、鍵付きの透明ケースに入れたパスポート(フランス旅券)を持たせていたことがわかっています。
ゴーン被告が日産の役職を解かれて日本の在留資格の証明書を失い、入管法の規定で旅券の携帯義務が生じたため、弁護団が保釈条件の変更を請求した。東京地裁は昨年5月、中身が見える鍵付きの透明ケースに入れたフランス旅券1通の携帯を被告に認めたという。ダイヤル式ロックの番号は弁護団が管理し、被告には伝えていなかったという。
引用:https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-50969818
難しいところではありますが、旅券を持っていないといけない理由があったのならば持たせていないといけないでしょう。
でも鍵付きとは言えどれぐらい丈夫なんでしょうね?
ゴーン氏はフランスのパスポートを使用して入国したと報道されています。
ゴーン被告の広報担当者はフィナンシャル・タイムズに対し、同被告がフランスのパスポートを使ってレバノンに入国したと述べた。しかし、どのように日本を出国したかについては明かさなかった。
引用:https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-50969818
透明ケースというのであれば、ビニール素材だったんでしょうか。
素材に関してまではどこにも乗っていなかったですが、壊せれるレベルのものだったんでしょうね。
結局、責任は誰?

結局、誰が責任になるのでしょうか?
検察は最初から逃亡するのではないかと疑っていたようです。
保釈を許した裁判所なのか、保釈させてしまった弁護士団なのか。
担当弁護士の弘中惇一郎弁護士は関与を否定しているし、弘中氏を含め弁護士団に責任はないでしょう。
中には弘中弁護士を批判する声も上がっていたようですが、かなりお門違いですね。
逆に言えば弘中弁護士はそういう意味では被害者になっているのかもしれません。
ただ日本の司法としては重要人物を海外に逃亡させてしまった以上、面目は丸つぶれでしょう。
カルロス・ゴーンの弁護士に関するツイッターの声
もっとも、起訴→逮捕の順番が多いのが、仮に日本の逮捕状請求ぐらいの感覚、あるいはもっと前段階でとりあえず訴追され刑事裁判にかけられることによるのだとすると、制度全体のコンセプトが違いすぎて、比較のしようがない気もします。#ゴーン #ニューヨーク州弁護士
— 弁護士ポラリスのツイッター (@polaris_bd_n90) January 5, 2020
カルロス・ゴーンの弁護士のブログ。密出国は大いに問題だけど、結論ありきの取り調べや国際人権規約違反の保釈条件など、この件で日本の刑事裁判の不公正さが露わになったような気もする。
かつて刑事被告人になった人で密かに彼に共感している人も実は多いのでは?https://t.co/psvGyB5scM— Yuki“HENDRIX”Haga (@haga_hendrix) January 5, 2020
弁護人高野隆弁護士が、ゴーン氏出国に関するブログを書いた件について
正当な理由(事由)があれば守秘義務は解除される(仙台高判昭和46年2月4日判例時報630号69頁参照)
解説「弁護士職務基本規程」第3版62頁以下によると、正当な理由があるとされる場合は次の3つの場合↓https://t.co/iOQmQZPHi3
— 平 裕介 (@YusukeTaira) January 5, 2020
何故左翼はゴーンや弘中弁護士高野弁護士をアクロバティック擁護してしまうのか。簡単な話で日本が憎いから。要するに奴等は日本sage出来りゃ何でもええのよ。
— dejavu (@920dejavu) January 5, 2020
ゴーン被告が直面「特捜事件における有罪率99%」の絶望感。「刑事訴訟の有罪率は99%」論調は、誤解だと弁護士の筆者が説明。「逮捕=起訴」ではなく、仕組み上、有罪になる容疑者しか起訴されないため。ただしゴーン氏の事件は特捜事件で、「逮捕=起訴」となるので絶望的だそう(;´Д`A ```
— 源 直樹 (@minamotoch) January 5, 2020
ゴーンさんの保釈って、刑訴法89条?
それなら逃亡可能性は考慮要素にないから、結果的に逃亡したとしても誰の責任でもない。
対象事実に常習性があるものが含まれてて、刑訴法90条の保釈だった場合には逃亡可能性が考慮要素に含まれてるけど、こんな前代未聞の逃亡方法まで可能性に含められないよね— 福永活也「日本一稼ぐ弁護士の仕事術」@アマゾン書籍総合1位↓リンクから (@fukunagakatsuya) January 5, 2020
ゴーン逃亡で弁護士の責任は?弘中氏は「寝耳に水」と関与否定!のまとめ

POINT
・カルロス・ゴーンのレバノン逃亡に弁護士に責任はない。
・責任の所在は不明だが、日本の司法は面目丸つぶれ!
いかがでしたでしょうか?
毎日のようにゴーン氏の話題が飛び交っていますね!
今後、どのような発展していくんでしょうか?
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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