暑い季節がやって来ると思い出す七夕。
夏の定番行事ですね。
この時期は、七夕にまつわる行事が全国各地で催されています。
ここでは、古来より現代にかけて伝わる、七夕のさまざま生活や習慣などのならわしについて、わかりやすく解説していきたいと思います。
目次
七夕の昔の風習は?
古来日本で行われていた棚機(たなばた)という行事と中国の乞巧奠(きこうでん)という行事が、七夕の始まりと言われています。
棚機は農作物の豊作を願い、乞巧奠では布を織ることの習熟を求めていました。
そして、このような2つの風習が合わさって、七夕へと変化していきました。
七夕の今と昔の違いは?
七夕が庶民の間で親しまれたのは、江戸時代になってからです。
七夕がお雛祭りや子供の日などの節句と並んで庶民に広まり、お祝いをしていました。
また、願いごとをする習慣も、この頃から始まったと言われています。
江戸時代は習いごとが盛んで、裁縫やお琴、読み書きやそろばんなどのさまざまな習いごとが流行っていました。
その上達を祈願し、短冊に願いごとを書くようになったと言われています。
今では、習いごとに限らず、さまざまな願いを込めて行われています。
七夕の風習の日本と世界の違いは?
七夕は日本だけの風習ではなく、世界各国で行われています。
特に、もともと中国から伝わってきたこともあり、アジアの国や地域で七夕が親しまれているところが多いようです。
中国はもとより、台湾、韓国、ベトナムなどで親しまれています。
その内容は日本とは違い、概ね「恋人たちの日」としてお祝いする日だそうです。
日本とは、ちょっと違いますよね。
七夕はなんで笹の葉を飾るの?
ところで、七夕は、なぜ笹の葉を飾るのか知っていますか?
笹は、昔からありがたいものとされていました。
笹は雨風に強く、力強く成長することから生命の象徴とされ、神聖なものとして扱われていたそうです。
笹とよく似ている竹を使う場合もありますが、これも同じ理由です。
七夕の短冊に願いを書くのはいつから?色の違いは?
江戸時代から七夕では短冊に願いごとを書きますが、これは日本独自の風習です。
もともと中国では、5色の糸を飾りお祈りをする習慣があって、それが時代とともに短冊に変化していきました。
短冊の色は、今はさまざまな色が使われていますが、もともとは5色でした。
その5色はそれぞれに意味があります。
青:よい行いを重ねる、人間力を高める
赤:親や祖先への感謝の気持ち
黄:信頼、友人を大切にする
白:義務や決まり事を守る
黒:学業の向上
願いごとは、これにならって書くといいかもしれませんね。
日本三大七夕まつりは?
日本では、全国各地で七夕まつりが行われています。
特に、日本三大七夕まつりとして有名なのは、どこでしょうか。
1位「仙台七夕まつり」
2位「湘南ひらつか七夕まつり」
3位「一宮七夕祭り」「安城七夕祭り」他
1位の仙台七夕まつりは、特に有名ですよね。
江戸時代から続く歴史あるお祭りだそうですよ。
七夕の昔の風習は?今と昔の違いや日本と世界の違いについても!のまとめ
まとめ
・七夕の風習は棚機(たなばた)という行事と中国の乞巧奠(きこうでん)という行事があわさったもの!
・七夕の昔と今の違いは、願い事は一緒だが昔は習い事の上達を祈願していた!
・七夕の世界と日本の違いは、日本では願い事を笹に書くのに対し、概ね「恋人たちの日」としてお祝いする日!
・七夕で笹に願い事を書くのは力強く成長することから生命の象徴で神聖なものとして扱われていたから!
・七夕の笹の色の違い
- 青:よい行いを重ねる、人間力を高める
- 赤:親や祖先への感謝の気持ち
- 黄:信頼、友人を大切にする
- 白:義務や決まり事を守る
- 黒:学業の向上
・日本の3代七夕祭りは
- 1位「仙台七夕まつり」
- 2位「湘南ひらつか七夕まつり」
- 3位「一宮七夕祭り」「安城七夕祭り」他
いかがでしたか。
七夕はさまざまな歴史や文化があって、日本に深く根付いた行事ですね。
みなさんも、ぜひ七夕をお祝いしてみてください。
実は私の実家はJR安城駅の近くで、安城七夕まつり会場のど真ん中にありました。
なので、子供のころは、毎年夏の季節になると七夕まつりに出かけていました。
色とりどりの飾りが吊り下げられ、それはそれは感動ものでした。
みなさんも、一度七夕まつりにも足を運んでみましょう。
素敵な体験ができると思いますよ。
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